2021年設立、隔月刊の理論誌『暇』やマザー・テラサワ講義録などを刊行する独立系出版社です。
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【PDF版】第2期マザー・テラサワ講義録2巻—藤田省三「天皇制国家の支配原理」
¥880
本書は、哲学芸人を標榜するマザー・テラサワが戦後の日本社会と天皇制の構造を鋭く解剖した思想家・藤田省三の最も重要な論考集を解説する講義録です。 1960年代、安保闘争後に刊行された『天皇制国家の支配原理』は、天皇制を現代日本の権力構造と国民精神を規定する支配の原理として捉え直しました。刊行後半世紀以上を経てもなお、新型コロナ禍での東京五輪をめぐる宮内庁長官の「拝察」発言などに見られたように、藤田が分析した支配原理が形を変えて再び顕在化していることをマザー・テラサワは指摘しています。 ■目次 昭和天皇崩御と「朝まで生テレビ!」天皇論/憲法が規定する「象徴」としての天皇とは/丸山眞男「超国家主義の論理と心理」/師・丸山眞男から継承した「リベラリスト」としての立場/『天皇制国家の支配原理』の特異な構成/明治維新と天皇制/権力(パワー)と権威(オーソリティー)の定義/手持ちの武器で急造する「近代の形」/統治の空白を埋める「官僚」の台頭/「国民」か「臣民」か?主権の在り方とは/天皇絶対主義と「村社会」のハイブリッド構造/教育勅語という「家訓」による思想統制/天皇制ファシズムとアーレントの「モッブ」論/状況に引きずられる主体性なき開戦/「諒闇」にみる「自粛=調停」の強制性/矛盾は常に内在している…… 巻末付録 【学習ノート】近代日本を読み解く3つのキーワード「国民国家」「超国家主義」「天皇制ファシズム」+演習問題3問 ■編集部解題 本書は、二〇二一年八月、新型コロナ感染拡大の渦中にあった東京都内で開催された「マザー・テラサワ定例読書会」の記録である。当時、日本社会は出口の見えない自粛要請と東京オリンピック開催という矛盾の間に揺れていた。この閉塞感の正体はいったいなにか。この問いに対し、哲学芸人マザー・テラサワは、戦後政治思想史の巨人・藤田省三が遺した『天皇制国家の支配原理』を「補助線」として差し出したのである。 テラサワは藤田のテクストを冷徹な学術的視座をもって現代へと接続させる。近代的な「法」や「理性」の外部に置かれた日本固有の「情」の支配構造。そして、国民が自発的に隷従へと向かう「天皇制的なるもの」の磁場。テラサワは、当時の宮内庁長官による「拝察」発言や、コロナ禍における同調圧力を、藤田が剔抉した「伝統的権威と政治権力の未分化」という文脈から鮮やかに解剖してみせる。本書は、単なる読書会記録ではない。パンデミックという極限状態において、我々の内なる「支配原理」を学術的かつユーモラスに検証した、現代の精神史的ドキュメントである。
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【PDF版】第2期マザー・テラサワ講義録1—伽説いわし「そのうち孵化するって」
¥1,000
2022年7月、阿佐谷ネオ書房で行われた刊行記念イベントの完全採録です。 ゲストはにぼしいわし・伽説いわし。『そのうち孵化するって』の執筆経緯から作品を貫く表現の核心までを語った記録です。 サーモグラフィーを布団で考える夜のこと、竹中直人をぎょうざに包む思考回路、キックボードを買ってもらえなかった子ども時代と「文化資本」、心の中に住む「お笑い姑」の声……。 マザー・テラサワはその言語感覚をシュルレアリスムの系譜に位置づけ、ハンナ・アーレントの「一者の中の二者」という概念で読み解いていきます。カテゴリーに収まることを拒む芸人の思考がここにあります。 PDF版・購入後即ダウンロード。 ▼伽説いわし著『そのうち孵化するって』 https://trashbooks.base.shop/items/62756160 【主な内容】 そもそもなぜマザー・テラサワが関わっているのか/エッセイの賞をとって調子づいていた/隠喩の魔術師/サーモグラフィーが好き/「竹中直人ぎょうざ」/カテゴリーに距離を取る態度/シュルレアリスムの系譜/お母さんのこと/一輪車と竹馬の「文化資本」/一者の中の二者としての「お笑い姑」/努力と成果が比例しない世界/賞レースで勝つことは通過点 ※スマホ表示に最適化したPDF書籍(縦組み縦スクロール)でご提供いたします。お手持ちのスマホにダウンロードしてご購読ください。(PDF本文80頁) ▼ご購入とダウンロードの手順はこちら https://note.com/xsugimoto/n/n3543156366d7 【著者略歴】 マザー・テラサワ 1982年北海道北見市出身。横浜市立大学卒業後、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程進学。政治思想、特にハンナ・アーレントの思想研究を通し人間が全体主義に加担するメカニズムについて考察。しかし研究に行き詰まり大学院を除籍。次第に半分は研究からの逃避、もう半分は表現の矛先を変えたいとの思いから芸人を志す。現在「哲学芸人」を標榜し、東京都内のお笑いライブや自主主催の思想書解説セミナーにて活動中。 【X】https://x.com/mother_terasawa 【note】https://note.com/motherterasawa にぼしいわし・伽説いわし 協調性のなさからフリーランスで活動するお笑いグループ、にぼしいわしのネタづくり担当、伽説いわし。2023年10月重い腰をあげて上京するも万年ホームシック。相方は高校の同級生。お笑い養成所の入学金40万円を肩代わりしてあげてからパワーバランスが少し崩れる。返済済み。学生の時の読書感想文では一度も誉められたことないのに、以前趣味で書いたエッセイが賞を取ってからエッセイストを気取り出す。漫才が中心であるがコントもする。ライブで食べていくことが目標。是非ライブに来てください。 【X】@NIBOSHIIWASHI21 【note】https://note.com/niboshiiwashi
