神奈川県厚木市を拠点に各種書籍とニュー・ジャーナリズム誌『暇』を刊行しています。
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マザー・テラサワ講義録3『複製技術時代の芸術作品』(ヴァルター・ベンヤミン)
¥880
M-1グランプリへの独自の視点を提示し、美と芸術とお笑いを縦横無尽に論じるヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』講義録(PDF本文103頁) 【目次】 センターマイクへの意識とは何か?漫才とは何か?/微細なものへのまなざし/写真によって芸術が揺らぐ/ウジェーヌ・アジェという写真家/礼拝的価値と展示的価値/カント『判断力批判』と「美」と「お笑い」/立川談志『現代落語論』の境地
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マザー・テラサワ講義録17『マリノフスキー日記』(ブロニスワフ・マリノフスキー)
¥500
20世紀初頭、参与観察の手法を確立した文化人類学者ブロニスワフ・マリノフスキー。死後に暴露的に公表された彼の日記から、学問的業績とその人生をめぐる巨大な逆説を読み解く。しまだだーよ不在のマザー・テラサワのみの回 目次 嶋田君が来れなくなりました/哲学と社会科学は相互補完的な関係にある/「異境」としてのお笑い養成所/哲学と文化人類学/植民地支配と人類学/肘掛け椅子の文化人類学者/原住民には原住民の「理」がある/罵詈雑言のワード集みたいな本/調査する側とされる側の信頼関係/優れた思想家は「違和感」から出発する/生活綴り方運動/さいはてのふだん記/どんな些細なくだらないことにも価値がある 【著者略歴】 マザー・テラサワ 1982年北海道北見市出身。横浜市立大学卒業後、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程進学。政治思想、特にハンナ・アーレントの思想研究を通し人間が全体主義に加担するメカニズムについて考察。しかし研究に行き詰まり大学院を除籍。次第に半分は研究からの逃避、もう半分は表現の矛先を変えたいとの思いから芸人を志す。現在「哲学芸人」を標榜し、東京都内のお笑いライブや自主主催の思想書解説セミナーにて活動中。 【Twitter】https://twitter.com/mother_terasawa 【Blog】http://blog.livedoor.jp/gak0623 しまだだーよ(スペースランド流星群) 1985年12月27日生まれ。ラフィーネプロモーション所属。東京都出身。趣味:マグロの生態を調べる事、キレイなトイレを探すこと、ダーツ、badominnton。特技:マグロの生態に詳しい、バドミントンの線審。
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マザー・テラサワ講義録2『法の精神』(モンテスキュー)
¥500
阿佐谷の商店街から邦訳1400頁超の大思想を素手でつかみにいくネオ書房出張講義録!(PDF本文150頁) ▼ご購入とダウンロードの手順はこちら https://note.com/xsugimoto/n/n3543156366d7 【目次】 政治には三つの政体がある/モンテスキューの日本論にみる「誇張」とオリエンタリズム/「権力分立」論/『法の精神』はなぜ禁書になったのか?/モンテスキューが現在のアメリカを見たら… 【著者略歴】 マザー・テラサワ 1982年北海道北見市出身。横浜市立大学卒業後、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程進学。政治思想、特にハンナ・アーレントの思想研究を通し人間が全体主義に加担するメカニズムについて考察。しかし研究に行き詰まり大学院を除籍。次第に半分は研究からの逃避、もう半分は表現の矛先を変えたいとの思いから芸人を志す。現在「哲学芸人」を標榜し、東京都内のお笑いライブや自主主催の思想書解説セミナーにて活動中。 【Twitter】https://twitter.com/mother_terasawa 【Blog】http://blog.livedoor.jp/gak0623 しまだだーよ(スペースランド流星群) 1985年12月27日生まれ。ラフィーネプロモーション所属。東京都出身。趣味:マグロの生態を調べる事、キレイなトイレを探すこと、ダーツ、badominnton。特技:マグロの生態に詳しい、バドミントンの線審。
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マザー・テラサワ講義録1『饗宴』(プラトン)
¥500
マザー・テラサワ「ソクラテスは一切本を書かない人だったんですけれども、ソクラテスはこういう議論を弟子たちとしてましたよという本を残したのです。それが『対話篇』です。実はこの読書会の第1回で取り上げたのもプラトンの本だったんです。どこかのよくわからない髪の長い音楽教師の人と1対1で、アシスタントもいない時期にしゃべったのが第1回でした」(PDF本文104頁) ▼ご購入とダウンロードの手順はこちら https://note.com/xsugimoto/n/n3543156366d7 【目次】 哲学書との向き合い方/愛(エロス)とは何か/なぜプラトンを取り上げるのか?/日本の近代化と「哲学」/飲み会に勝手に来て「愛」について議論し始める/教科書みたいな話しかしないパイドロスさん/天上的な愛か万人向きの愛か?/医者のエリュクシマコスさんの話/喜劇作家アリストパネスさん/真打ち登場/知を愛することがエロスである/宗教と哲学は違う 【著者略歴】 マザー・テラサワ 1982年北海道北見市出身。横浜市立大学卒業後、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程進学。政治思想、特にハンナ・アーレントの思想研究を通し人間が全体主義に加担するメカニズムについて考察。しかし研究に行き詰まり大学院を除籍。次第に半分は研究からの逃避、もう半分は表現の矛先を変えたいとの思いから芸人を志す。現在「哲学芸人」を標榜し、東京都内のお笑いライブや自主主催の思想書解説セミナーにて活動中。 【Twitter】https://twitter.com/mother_terasawa 【Blog】http://blog.livedoor.jp/gak0623 しまだだーよ(スペースランド流星群) 1985年12月27日生まれ。ラフィーネプロモーション所属。東京都出身。趣味:マグロの生態を調べる事、キレイなトイレを探すこと、ダーツ、badominnton。特技:マグロの生態に詳しい、バドミントンの線審。
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久喜ようた『豚の慟哭』
¥1,000
「この前ハヤシくんと屠殺した豚のカレーを作ったんだよ」。石垣島・カロライナの肉屋の一言を引き金に著者を巻き込んだ「食」をめぐる事件とは? 『観光客でも島民でもない私の暮らす場所で、帰れば「ヨウちゃんおかえり」と友達が迎えてくれるこの島でささやかに何かが起こるのだ』 文明の狭間から「人生をちゃんと生きてちゃんと死ぬこと」のリアルを真正面から問いかける著者渾身の初書き下ろしエッセイ。 〝カレー味のう○こ〟と〝う○こ味のカレー〟幼少期から永遠に語り継がれている都市伝説最終問題。この言葉には出来ても凡そ生きている間に体現することは無い筈の現実をこの書は気軽にまざまざと体現させてくる。そして、カレーはギロチンや電気椅子に並ぶ死刑具である…(cali≠gari 桜井青) 【目次】 久喜ようた生活マップ/ピッピとケーキ/ハヤシさんと写真機/お昼のヤギ会/クニちゃんとお魚/ニクヤさんと屠殺/誰かん家のご飯の匂い/夕ご飯の死刑執行人/カチカチに凍った謎の茶色い物体/死刑囚最後の晩餐/豚のカレー/唾の水溜まり/晩餐後のファミリーマート/カロライナの肉屋/イケちゃんと日常 【解説】 豚カレーの死刑執行という「生命の獲得」(マザー・テラサワ) ※スマートフォン表示に最適化したPDFファイル(縦組み縦スクロール)でご提供いたします(本文247頁)。 ▼ご購入とダウンロードの手順はこちら https://note.com/xsugimoto/n/n3543156366d7 【著者略歴】 久喜ようた 12月7日千葉県生まれ。性自認はノンバイナリージェンダー、性別適合手術をし戸籍を男性に変更する。発達障害、自閉スペクトラム症(ASD)。 自分の性自認と発達障害に幼少期から世間との違和感を持ちながら二元論に捉われない絵を描く。 2020年からキューピー人形に360°細密画で描き込む作品を作り始める。 2022年からその場でライブドローイングをするスタイルを確立し、マッキーペンのみでメディウムと場所と時間を選ばない流動的で瞬間を捉えるライブドローイングで「日常の瞬間を記録する」「アートは敷居が高いという考えをなくしアートをもっと身近に」をテーマに色んな土地に滞在し創作活動をし続けている。 2022年 詩画集「石垣島、夢を見る島の真裏で。」(社会評論社)
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中路美也子『Infinite flower Miyako Nakaji Collection of works』
¥2,000
「ポーランド国際美術展2022」出展作品を含む花々のコラージュアート作品360点を収めた中路美也子初作品集! PDF版/361頁(ファイルサイズ390MB) ▼ご購入とダウンロードの手順はこちら https://note.com/xsugimoto/n/n3543156366d7 【著者略歴】 中路美也子(なかじ・みやこ) 関西女子美術短期大学、セツ・モードセミナー卒。美大卒業後、企業のデザイナーを経て声優事務所所属劇団への入団を機に演劇の世界へ。劇団退団後もフリーの女優として数々の舞台に立ち、現在に至る。コロナ禍を機に開設したX(旧Twitter)アカウントで、様々な花たちをモチーフにしたコラージュアート作品を発表。2作品が『ポーランド国際美術展2002』に出展される。本作『Infinite flower』は自身初の作品集となる。【Xアカウント】@nakaji_miyako
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二瓶龍彦『竪琴を運ぶ』(英語版)Carrying the Lyre - NIHEI Tatsuhiko
¥4,000
1991年、カイロ国際実験演劇祭に日本から初招待されアラブ世界で一大センセーションを巻き起こし、生成と消滅をめぐる時間と空間の詩人と評された舞台演出家・二瓶龍彦による初のデジタル画集。2022年に童画展「竪琴を運ぶ」を開催、同展から110点の童画を一挙収録。 ▼ご購入とダウンロードの手順はこちら https://note.com/xsugimoto/n/n3543156366d7 二瓶龍彦プロフィール 1983年「total theatre 二瓶館」設立。91年「カイロ国際実験演劇祭」日本より初招待。以降、チュニス、マルセイユ、ゲント等で公演。2001年組織形態をとらない芸術集団「フィリア・プロジェクト」設立。92年よりはせみつこの舞台演出で、中国、カナダ、アメリカにて公演。沙漠の音楽隊 Guelb er Richat ensemble メンバー。「バルラッカ大サーカス」を企画し、全国を回る。22年、童画展開催。現在、近代終焉のためのプロジェクトを準備中。 【序文】 沈黙の最後のひとしずくが、線を描くこともなく消えた。 沈黙の海が、涸れた。 沈黙の海から贈られた、詩の時、歌の時。 かつて、詩は歌とともにあった。 涸れはて、ひびわれた沈黙の海には、ただ早口に動きつづける詩人たちの唇の影。 詩人は死んだ。 歌から詩をつむいでいた詩人は、死んだ。 詩人の声は、死んだ。 20世紀に加速し、頂点に達した破壊と悦楽の風によって、 見捨てられ、葬り去られた風景と、からだ。 最期の別離という出会いの時も、連れ去られた。 この星は耐えきれず、水の惑星になろうと決意し、身震いしながらくしゃみをひとつ。 世界は、パンデミックにみまわれた。 加速していた風が、止まった。 疫病医師たちが、穴だらけの青の誘惑を抱きながら、くる日もくる日も倒れていく。 多くの記号と化した者たちとともに。 時の流れは、ゆっくりとその速度を落としていった。 時が限りなく止まったとき、 沈黙は、ふたたびささやきはじめるだろうか。 風景と、からだは、よみがえろうとするだろうか。 骨ばかりが埋まる砂漠で、何かの種がためらいがちに熱を抱きはじめるだろうか。 (東の老婆に、その種の秘密をきけ!) (北の少女に、木の根の内部に渦巻く宇宙の教えをこえ!) (南のゾウたち、西のペリカンたちは、移動をはじめた!) 歌声が死に、詩が死に、 月と夢がとけあう砂漠の夜明け前、詩人の屍の横でとりのこされた竪琴は待っている。 歌を、詩を、詩人を。 かすかな光を浴びながら。 (竪琴を運べ!) (竪琴を運べ!) (沈黙を奏でる、竪琴を運べ!) 名づけ得ぬ海のほとりで、 あなたと、ふたたび出会うために。 【Preface】 The last drop of silence has disappeared without a trace. The sea of silence has dried up. The sea of silence gave us the time of poems and the time of singing voices. They once existed side by side. Dried up and cracked, the sea of silence shows only the shadows of the poet's lips moving fast. The poet is dead. The poet, who was weaving poems from songs, is dead. The poet's voice, is dead. The landscape and the body have been abandoned and exiled By the winds of destruction and pleasure that accelerated and peaked in the twentieth century. Even the last parting as an encounter has been taken away from us. With too much to withstand, the earth resolved to become a water planet, Then shivered and sneezed. A pandemic has fallen on this world. The wind has lost its force and stopped. Day after day plague doctors collapse, lured away by blue temptation with holes in it. Along with many others who become mere numbers. The time has slowly lost its speed. When time nears its complete halt, Will the silence start to whisper again? Will the landscape and the body come to life again? In the desert where only bones are buried, will some seeds start with a bit of hesitation to embrace the heat? (Ask the old woman of the East for the secret of the seeds!) (Ask the girl of the North about the universe swelling inside the roots of the tree!) (The elephants of the South and the pelicans of the West have started their moves!) With singing voices dead, and poems dead, In the desert where the moon and the dream fade into each other before dawn, The lyre, left beside the body of the poet, waits. For songs, for poems, and for a poet. In a gleam of light. (Carry the lyre!) (Carry the lyre!) (Carry the lyre, to play the silence!) To meet you again, By the nameless sea. (Translator: S. Ohno)